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ジジ、そしてLULUのこと。
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さいきんの、不思議なおはなし。

「ー略ーペットショップに立ち寄ると必ず思い出してしまいます。最近、不思議とジジと同じ犬種の子に出会うのです。そのたびに先生のことも自然と心にうかんできます。なにかのメッセージなのでしょうかね?ー略ージジはきっと大好きな先生にメッセージを送ってくれると思います。心の声に耳をすませてあげてくださいね。」

びっくりしました。そのタイミングに。実は新しい子に会いに行く日の朝、ジジと別のもう一匹のボストンテリアと一緒に、走りながら笑ってる私、という夢を見て目が覚めていたのです。起きたらあっという間に消えていってしまったその夢に自信がなくなった私は、多分新しい子のことを悩みすぎてこんな夢まで見たのかも、とそのうちその夢自体を否定していました。でも、夢の中の、あのしあわせな笑いだけはしっかり残っていました。

そんなおりに届けられたメッセージ。「おいおい、せっかく夢にまで出て教えてあげてるのに、しっかりしてよね」とでも言われているようで、ジジに(そしてメッセージをくれたOさんにも)ありがとう、という気持ちになりました。


(生後6ヶ月の頃のジジ)

ー不思議なおはなし2

ジジが人を介して、私に語りかけてきているような気がした、もうひとつのお話。

ジジが亡くなる数週間も前のこと。お涙頂戴のイヌ物語にはあまり興味がない私が珍しく、犬が主題の小説「Dog's purpose」を中古で手に入れ、ほんの十数ページ読み進めたところで事件が起き、そのまま手付かずだったのを、旅先用の本として選び、持ってきていたのです。

友人メイベルとその友人ナタリーと一緒に海岸線をドライブしてBig Surに向う車中で、景色のいい場所でお昼のサンドイッチを食べ、ぼーっとしながらふと持ってきていた本を取り出しました。

するとナタリーは「それ、なんの本?」と聞いてきたのです。「ああ原作は確かアメリカ人で、タイトルは」と教えると、後部座席のメイベルが叫びました!「それ私が大好きな本!なんて偶然!今のあなたに必要な本よ!」と大興奮。横でそのやりとりを聞いていたナタリーは「不思議。私、人に何の本読んでるの?なんて絶対聞かないのに」と呟いていました。

「終わりを教えないでよね」と、物語の続きをどんどん話したがるメイベルを笑って制止した、その日の夜、メイベルはこんな話をしてくれました。「知人のお店に看板犬がいてね。みんなに愛されてた。犬種はボルゾイで、とっても大きなイヌだったけどね、亡くなってからご夫婦は全く同じ犬種のイヌに、同じ名前をつけて、また看板犬にしたのよ」と話してくれました。その意見を強要するというでもなく、ふと思い出したかのように。

あのころの私は、あの事件からたった2週間で、返事すらまともにしなかったくらい、とてもそんなことは考えられなかったけれど、今思えば、同じ犬種を選ぼうとしたのも、私のためにジジが計らって、メイベルの言葉で伝えてくれようとしたに違いない。そのことばが、後から何度も思い返されたから。

(「僕は犬が好きなわけじゃなくて、ジジが好きだったんだ。ボストンテリア以外には考えられない」とヤンさんが主張したのも大きな理由なのですが)

ちなみに「Dog's purpose(邦題は野良犬トビーの愛すべき転生)」は、全米ベストセラーになったらしく、続編も出ています(残念ながら続編の邦訳はまだ)

全編がイヌの視点、イヌの視線から語られ続けるこのお話は、犬好きでなくとも考えさせられます。自分の人生の目的とはなんだろうか、と常に問い続けながら生きるということについて。


(カリフォルニア、犬と人間のためにあるようなビーチにて)

ーヤンさんとLULU

ヤンさんは、新しい子を見に行った日の夜、家までのエレベーターに乗った瞬間、なぜか「ルル」と私に呼びかけました。私はそのいい間違い(私やジジのことをヤンさんはよくDou Douという愛称で呼ぶ)を笑って「ルル?!(なあにその言い間違い)」と言い返しました。

帰宅してから、新しい子についてそもそもどうするのか、本格的な話し合いが延々繰り広げられました。その終焉。
「ところでどんな名前にするのか決めたの?フランス語でも大丈夫なのにしないとだよ(’ジジ’はフランス語であまり使うのははばかられる意味の言葉になっちゃっていたので)」と聞くと「カンガエチュだからカンガ(ちょうどその時カンガという名前の選手が、世界陸上に出ていた)!」とふざけ始めたので「ルルは?」とさっきの言い間違えを出すと、突然マジメな顔になり「ルルだよ」とさも決まっていたかのように言い放ちます。「冗談だよ、マジメに考えて」というと「違う。あの子のことを考えてたら、ルルって言っちゃったんだ。だからそれでいいんだ」と言うのです。

なんと。

私も実はその音の響きを聴いた瞬間、心にひっかかって頭から離れなかったのです。不思議。

そのあと私がいくら、「ルルは日本語で風邪薬の名前だから微妙だよ」等と考えつく対立意見を全て述べてみても、ホワイトボードにスペルまで書き出すなどヤンさんの意思が固かったので、皆さん。ggの跡継ぎはLULUに決定です。もちろん新しい子にも、ジジと同じ仕事を与えます。
看板犬デビューまでまだまだだと思いますが、人間と共生出来る子に育てます。どうぞよろしくお願いします。


愛犬にまつわる、不思議なお話でした。

ーーーーーー

これより前の、ジジのお話(-2015/8/27 Faccebookに綴った日記より)
8月ももう終わりになろうとすることに気づく。7月末、娘同然だったジジの死を受け止めることが精一杯で、気持ちを奮い起こしながらなんとか決まっていた仕事をこなし(どうしてもできない仕事は断り)、喪失感を抱えたまま渡米。女川、十日町、沖縄とほとんど家を不在にしていた私。数えてみたら今月都内にいたのは4日間のみだった。ずっと誰かと一緒にいる状態で、私の心の回復を助ける時間はとれないまま、心の不調が体調不良に現れるのを、だましだましていることも薄々感じていた。一足早く都内に戻るためひとりになった空港で、号泣して気がついた。

ある日突然事故で子どもを亡くした保護者は、こういう気持ちを辿るのかと考える。どこにいて離れていても、あの子は今ごろどうしてるか、ちゃんとごはんは食べたか、暑いけど大丈夫か、雨だけどふてくされてないかと心配する癖が、未だに抜けない。
帰宅して玄関のドアを開ける寸前、笑顔で駆け寄ってくる姿を想定し、もういないのだったと思うときの失望感、朝起きて、すぐそこにあったはずのあの子のぬくもりがもうないことの絶望。自宅に帰れないことで、それらから解放されているような、現実からただ目を背けて、逃げているような気もしていた。
米国の友人知人達の犬や馬に会うと、私があの子を思い出し、重ね合わせ、胸が張り裂けそうになっていることをすぐに見透かされ、本物の涙が落ちる前に、頬を舐められ、彼らの優しさに救われた気持ちになった。次の犬が、癒してくれるわよ、あなたは'dog person'だもの。という友人の言葉。ここにたくさんの犬がいるわよ、とFB上で教えてくれた知人に教えられたサイトを見るようになったのは、10日ほど前だろうか。月命日から少しして、ヤンさんに、また犬がほしい?と聞いたら、ちょうどそのことを考えてた、という返事。
あの子は私のジジだった。次に迎え入れるならばそれはふたりのイヌだ。もうどんな子も絶対に不慮の事故で死なせたくはない。いつだって守り抜くことができるのだろうか。不安が押し寄せた。読む本は全て、ペットロスからどう立ち直るのか、どうすれば動物の気持ちが本当にわかってあげられるのか、という書物だけになった。そして気がついたら私は、遺棄されたイヌの一時預かりさんと、ブリーダーさんとに連絡を取っていた。あの子に似た子を2匹、偶然見つけたからだ。どちらを引き取ることになるのか、それともそんな気持ちにはなれないのか、わからない。でも近々、会ってみるつもりだ。
ヤンさんは今隣で、柔道世界大会を観戦し、興奮しながら解説してくれている。私はそんなヤンさんの無邪気な様子を安心して眺めている。

 
| my dog gg, LULU | 17:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
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