カレンダー
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
アーカイブ
カテゴリー
<< 3/19 Atelier for KIDs-「毛糸で作るタペストリ制作」Tapestry made with yarn! | main | オランダの小学校へ。 >>
オランダの小学校へ。

Welcome to Rin's blog!▶5/4〜6GWスペシャルWS開催します!▷Rin on Instagram /on twitter /on Facebook ▶小さなアーティストのための創作クラス:Atelier for KIDS ▶web shop: Life with LETTER ・ minne ・creema

---------------

オランダでは、60年代後半から一斉授業ではない形の教育が多く取り入れられ発展してきています。イエナプラン、モンテッソーリ、シュタイナーなど、オルタナティブ教育と言われるその教育思想を、学校ごとに取り入れて教育が行われています。

「子どもたちをあるがままに伸ばすこと、もともと持っている種を花を咲かせ、魅力的な大人になるように」ということを理念に指導をしている私たちも、独自な教育メソッドで子どもたちを伸ばしているという視点ではオルタナティブであり、その思想に共感をもって今回のオランダ小学校訪問の旅を決めました。

最初に訪れたのは、ダルトン教育の小学校。子どもたちは、それぞれ日の課題、週の課題など一人ひとり個別の課題をもらい、先生との契約に基づいて、責任を持って学習を進めます。(↑group1,2=4〜6歳児クラス)

円をつくり、みんなで話をしたり歌ったりする時間が毎朝あります。

話したいことがある場合は、指をいっぽん立てます。どの子も話したいことがあり、さされたら話してもいいのですが、誰かがが話しているときは、先生も、ほかの子も、相手の話を尊重して聞くことが当然である、という姿勢が貫かれます。つい話してしまう場合はもちろん「しー」と言われます。笑

一日のスケジュールが分かるように、絵で示されて掲示されています。洗濯ピンが、今の時間を指しています。

月曜から金曜までの色が決まっています。他にも今日の天気や曜日、カレンダーなど、教育的に意味のあることが、どの子にも一目でわかりやすく表示されることが徹底されていました。半円は午前中で終わり、という意味だと、デザインでわかります。

続いて簡単な数の加減について、子どもたち自身が身体を使って考える時間も。輪になって学ぶ時間が終わると、各人の計画のためのボードを先生と確認します。

名前と、その週のTODOが書かれたところに、やる日の曜日と同じ色のピンをつけていきます。

 

絵のカードの中から、やることを選んでいく子どもたち。

自分がやるテーマのグループごとに、いくつかの場所に分かれて開始。

教室のどこに何があるのか、子どもたちが分かっているので、決めたら自分で道具をとりに行きます。

同じものをやる子ども同士が一緒に。「協力してやってよい」という意味を指すカードも存在していて、「教えあったり、協力し合うこと」を重要視していることがわかります。

 

 

先生はそれぞれの子どもたちをまわり、「こうするとこんな風にもできるわね」「それはいくつ作ったの?」など適切な言葉かけをします。教える、というよりも導くというスタンスですが、見ていると確固たる教育的意義のある声かけがなされています。そして、すべてポジティブな言葉でした。

この日この学校に転校してきた子↑には、やり方を一から説明してあげています。

 

積み木スペース

レゴ

粘土 その奥でままごとのスペース

彼女は、文字のプリントをやっていいよ、と手渡され、自分でやってできたら先生に持ってきました。「彼女は次を飛び級する予定です」と先生が説明。オランダでは、個々の子供が独自のスピードで学べるようにという考えに基づいているので、小学校で飛び級も落第もあります。しかしそれは子供にとって最も相応しい方法で、という意志が貫かれており、子どもたちもジャッジや評価という捉え方というよりも、それぞれみんな違っているのが当たり前だ、当然のこととして自分自身の今を受け止めているようでした。これは、様々な文化や背景を持った家族と社会の中で生きている、彼らの現在をそのまま表しているように思いました。

隣の小さな教室では、

2-4歳児の子どもたちが、先生と一緒に球根を植えるという体験をしているところでした。

この年齢のクラスは、この学校では新しく2年前にできたばかりだそうです。オランダの義務教育は5歳から16歳までの12年間。初等教育は12歳までの8年間(4歳から入学可)。初等教育課程の卒業年次には、全員が「CITOテスト」と呼ばれる全国テストを受けることが義務付けられています。

休み時間。先生たちも校長先生も一緒に外に出て、子どもたちを見ながら話をします。

group3,4(6-8歳)のクラスにも午前中訪れました。

算数の時間でした。最初に身体をつかったり、黒板をつかったりしてみんなで学んだあと、やるべき課題の進度がそれぞれ違うので、このクラスでは3つのグループに分かれて自分で取組みます。やるべきことがいつも自分の進度に沿って目の前にあり、終わればやれることがあって、’待たなくてはいけない’というようなことがないこと、’みんなと一緒に’を強要されないことは、特にスピードが速く進む子にとっては、ストレスが少なく、しあわせなはずです。

先生にとって、いつもそれぞれの子どもたちにとって、もっとも適切な課題をいつも用意していることは、とっても重要なことなのですが、それが仕組みとしてなされていることがよいなと感じました。

先生と一緒に新しい事項を学ぶ時間も、進度によって違うグループごとに行っていました。子どもたちは常に自分の課題があるので、誰かと比べたりという様子は見られず、自分と向き合えていることがわかります。先生も「あの子はまだ助けがたくさん必要な子です」と等と説明してくれますが、そこに他意はありません。

その後、課題の終わった子から、ゲームをはじめます。数字がテーマになったカードゲームがたくさん用意されていて、それを子どもたちが選んでやっていいことになっています。突然部屋に6年生が表れたかと思うと、○○のゲーム使ってもいい?と聞きに来る場面も。どの学年の子も関係なく、日常的にそれらのゲームを課題が終わった子からやる様子が見られました。

ペーパー上で考える問題と同じような学習課題も、ゲームの中で人といっしょにやることで前頭前野が刺激されるのでしょう。どの子もご褒美ととらえて嬉しそうに取り組んでいました。

やはり同じように、ひとりひとりのスケジュール表があります。ボードではなく、ひとりひとりの達成表が一枚の紙になっています。

終わったら色を塗っていき、一目で何をすべきか、何を終えたのか、本人も先生も保護者にもわかるようになっています。

窓には子どもたちの作った作品が。

そしてgroup7,8(5,6年生)のクラスへ。この日は午後の授業で、宇宙の惑星について学ぶというテーマでした。校長先生曰く、「午前中は主に算数や国語のインプット、午後はみんなで協力して調べたりする学習を中心にしています。午後はみんな疲れますしね」とのこと。

惑星の名前を順にあげていく課題が出され、子どもたちは自分がさされてひとつ答えると、次に発表する人を選んでいきます。

時事問題を扱った子ども向けのニュース番組「こどもニュース」をみんなで見る時間もありました。この日の内容はロンドンでの事件など、ほとんど大人向けと同じトピック。ちなみに隣のクラス(3,4年生)では、「砂糖は体にとって悪いのかどうか」をテーマに調べ活動をしていました。実社会で起きていること、実生活で起こることすべてを通して学ばせる、という意識が高いのだなと感じました。

またこのクラスでは、毎日違う子が自分のプレゼンしたい内容を、映像などにまとめて発表する時間もありました。どの学年でも、’自分の意見や考えを伝える’ということが頻繁に活発に行われています。「これだけ宗教や文化の違う人間が集まっていますからね」と校長先生。’他者を知ろうとする、あるがままにとらえること’への姿勢が当たり前にあることは、きっとこれから先の人生の様々な場面で、選択肢を狭めず、より豊かに生きることにつながるはずです。

突然、6年生の数人が時間になると抜けて、どこかへ消えました。見ていると4,5歳児クラスの食事タイムへ合流しにいくようです。これも持ち回りのようで、名前が呼ばれると少し嬉しそうにちびっこたちの中に入っていき、面倒を見ながら自分のランチをたべていました。日常の様々な場面でも、下の子たちの面倒をみる(ちょっかいを出す?)ことが当たり前で誇りであるという気持ちが、大きい子たちには見られました。

高学年の子どもたちは、教室に来た私にたくさん質問をしたいと言い、折り紙を教えてくださいというので、切り紙を教えてあげました。

基本を伝えると、たちまち自分なりに試行錯誤して、どんどん作っていく彼ら。

惑星の絵を描く課題の紙の中にも貼り、

これは「プラネットジャパン」だよ。と、新しい惑星を考案してくれる子も。笑

宇宙と惑星にちなんで「ストロー宇宙船」を作ってあげたら、先生もみんなも大喜び。しばらく飛ばしあいに。

興味深かったのは、折り紙を見せるとすぐに、自分たちでインターネットで折り紙の折り方について調べ出し、プリントアウトした折り方を見ながら作った作品を、その場で作って見せに来てくれる子が多くいたこと。担任の先生曰く、「調べてもいいという許可だけは出したわ」とのこと。今学んでいることと結びつけて考えたり、もっと調べたいと思ったことはすぐに行動に移すことが当たり前になっているのだろうな、と感じました。

この空間↑は、学校の真ん中に存在していて、課題が早く終わった子がこのスペースに出てきて、調べ物やゲームをしてもいい場所。月曜の朝には全校生徒がホールに集まり、イースターについての話と3,4年生による短い劇の発表なども行われました。

続く。(ブログでは載せきれない報告は、場を改めて報告会を開催予定です)

▶オランダ小学校レポート◆4-5歳児クラスMore子どもたちと創作編 南部の小学校訪問編

------

Atelier for KIDs / ARTのとびら(芸術×教育ワークショップ)

Hanamaru Group

Think!Think!(話題沸騰中!思考センス育成アプリ)

 Rin meets Holland! (旅の写真集はこちらから)

| 幼児教育・ART教育 | 16:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.rin-ioka.com/trackback/1101223
トラックバック